滅菌システム
sterilization

滅菌について

当院では、患者さんの安心・安全を最優先に考え、お口に入る全ての器具、器機を滅菌処理し、徹底した感染対策に取り組んでおります。

患者さんのお口に一度入った器具は、院内感染の経路を断つために、患者様毎に消毒・滅菌、または可能な限りのディスポーザブル(使い捨て)製品を利用しています。

滅菌
消毒・殺菌・滅菌の違いとは?
消 毒

対象物に付着している病原性のある微生物を、害のない程度まで減らすこと。何をどの程度減らすかにより、高・中・低水準に分かれます。

殺 菌

対象物に付着する菌を殺す行為であり、殺す対象や程度を含みません。極端にいえば、10%の菌を殺して90%の菌が残っていても「殺菌した」といえるため、有効性に対する厳密な保証はありません。

滅 菌

対照物を限りなく無菌に近づけるための工程。国際的に採用されている現在の基準としては「滅菌操作後、100万個のうち1個の対象物に微生物が付着している確率」で滅菌できれば良いとされています。

医療現場において使われる言葉は、滅菌と消毒です。殺菌は効果の保証がないので、感染予防の意味合いでは使いません。例えば「ある器具を滅菌(または消毒)後、微生物の付着や増殖がない限り、すべての微生物が存在しない(あるいは使っても感染しない)といえるが、殺菌にはその保証はない」ことになります。

なぜ滅菌・消毒なのでしょうか?

病気の人の歯の削りかす、血液、唾液が、いろいろな機械・器具を介して、他の患者さんのお口の中に入る院内感染が、以前からさまざまなメディアにとりあげられ、特にアメリカを中心に言われるようになりました。この中には、エイズやB型肝炎・C型肝炎など危険な病気も含まれております。

例えばC型肝炎は日本人の60人に1人が、キャリアです。そして、C型肝炎は一度かかるとなおりにくく、やがて肝硬変そして最後には高い確率で肝臓がんに移行する恐ろしい病気です。

しっかりとした対策をすれば、院内感染は心配ありません。
当院では、歯を削るタービン(キーンと音のする器械)を個別に滅菌し、患者様毎に使用する診療器具・器械を滅菌処理し、徹底した感染対策に取り組んでいます。一部、滅菌処理できない器具・器械に関しては、汚染させない様な対策を取り入れております。

滅菌

患者さんに見て欲しい、
知ってほしいポイント

オートクレーブ
(高圧蒸気滅菌器)
オートクレーブ

患者さんのお口に入るすべての診療器具・器械は、水洗後、超音波洗浄機で洗浄し、オートクレーブという細菌・ウィルスを死滅させるのに高圧蒸気滅菌器で滅菌します。132℃の高温下で真空と蒸気・加圧を繰り返し、あらゆる種類・形状の被滅菌物を滅菌できる性能を備えています。

滅菌パック
滅菌パック

使用した器具・機器類は、スタッフが一つ一つ丁寧に洗浄後、滅菌パックに入れ個別に滅菌します。

患者様毎に基本セットを準備
基本セット

ピンセット、ミラーなどの基本セットは、洗浄、滅菌後個別に保管しています。

ビニールカバー
ビニールカバー

お口の中に入る口腔内カメラなどの機械類は、高温・高圧で滅菌できないので、ビニールカバーをかけて使用します。患者様毎にビニールカバーを交換しています。

グローブは患者様毎に使い捨て
グローブ

歯科医師、歯科衛生士は直接、患者さんの口腔内に触れる為、患者様毎にグローブを取り換えております。

紙コップやエプロンは使い捨て
ディスポーザブル

使い捨てが出来るものは出来る限り、使い捨てのものを使用することを心掛けています。

患者様毎にイスやテーブルを
丁寧に拭き上げ
消毒

血液や唾液は広範囲に飛び散っているので、目に見えない場合でも次の患者さんの為に、清潔な状態を保つ事が必要だと考えます。

酸化電位水(EO水)
酸化電位水

酸化電位水はエイズ・B型肝炎・C型肝炎やMRSA・インフルエンザ菌・緑膿菌・水虫・タムシ・食中毒菌(O-157)などウィルスや細菌をほとんど瞬時に殺してしまう力があります。使用する器具・器械はすべてオートクレーブ滅菌器・酸化電位水などを使って患者様ごとに滅菌・殺菌・消毒しています。

口腔外バキューム
口腔外バキューム

歯の切削など、歯科治療の際には細かい粉塵が拡散してしまいます。治療中に発生する有害な物質が部屋中に拡散する前に口腔外バキュームでしっかり吸引し、室内をきれいに保ちます。

院内感染の基礎知識

血液によって感染する主なウイルスは以下の3つがあります。
歯科治療におけるウイルスの感染経路は使用器具からの感染、針刺し事故(医療従事者の感染)が考えられます。

B型肝炎ウイルス(HBV)

B型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して感染します。B型急性肝炎は、性行為、医療従事者の針刺し事故。注射針の使い回し、入れ墨などが主な感染経路となり、B型慢性肝炎の大半は、母子感染が原因です。B型急性肝炎は、感染しても肝炎とわかるような症状があまりみられず60~70%の人は治癒します。しかし残りの30~40%の人では典型的な急性肝炎の症状がみられます。主な症状は、関節痛、食欲不振、吐き気、全身の倦怠感、肝臓病特有の黒褐色尿や黄疸(おうだん)などです。

C型肝炎ウイルス(HCV)

C型肝炎ウイルスは、血液を介して感染します。まず急性肝炎を発症し、そのうち7割が慢性肝炎に進行します。放っておくとさらに進行して肝硬変を経て肝臓ガンへ進行する恐れがあります。慢性肝炎の状態では生命に危険がおきることはなく、継続的な治療に時間をとられることを除けば健康人と同じ生活が出来ますが、肝臓ガンが発生したり、肝硬変が進行して肝不全を引き起こしたりすると、生命の危険がせまってきます。

エイズウイルス(HIV)

エイズの原因となるウイルスであるHIVは、ヒトの体の中に侵入すると、免疫機能の中心的な役割を担っているリンパ球(白血球の一種)を次々に破壊します。その結果、徐々に免疫力が下がっていき、免疫不全状態に陥り、健康な時にはかからないような重い感染症や悪性腫瘍、あるいは痴呆や運動障害等の神経症状をきたします。

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